東北福祉大が4強一番乗り 好角家・吉田が相手投手「大関」からサヨナラ犠飛
「全日本大学野球選手権・準々決勝、東北福祉大2-1白鴎大」(14日、神宮球場)
東北福祉大がタイブレークを制して4強一番乗りを果たした。延長十回無死満塁から吉田隼外野手(4年・国士舘)が決勝犠飛。優勝した04年以来14年ぶりの準決勝進出へ導いた。
リードオフマンの吉田が攻守で躍動した。初回からエンジン全開。2死二塁のピンチで中堅から好返球し相手の先制を阻み、直後の打席で「気持ちで振っていこう」と初球先頭打者弾を左翼席へ突き刺した。
九回にミスから追いつかれ延長タイブレークに突入するも、最後を飾ったのも吉田だった。延長十回無死満塁で打席に入ると、低めのスライダーに食らいつき中堅へのサヨナラ犠飛。仲間の祝福を受けた。
相撲好きの“持ってる”男だ。小さいころから“好角家”。好きな力士は千代大海で、野球を始めたときから「下(半身)の力が使えます」と四股をイメージして膝を大きく曲げ低く沈んでから構える。くしくも延長十回に対戦した相手投手の名前は白鴎大・大関。「持ってますね」と笑みがこぼれた。