オリックス、鯉3連倒で3位!貯金も今季最多「3」3年連続3連敗の天敵にやり返す
「交流戦、オリックス8-2広島」(14日、京セラドーム大阪)
すかさず結果を出す辺りがベテランのすごみだ。この日1軍昇格したオリックス・中島が「6番・一塁」でスタメン出場し2本のタイムリー。チームを今季初の同一カード3連勝に導くだけでなく3位へ浮上させる勝負強さを発揮だ。
シンプルに攻めた。両チーム無得点で迎えた四回にまずは吉田正が右翼へ先制適時二塁打。さらに1死一、二塁の好機で中島が打席へ。「打てると思ったら打ちに。後は打球に聞いてと」。初対戦の相手先発・フランスアが初球に投じたスライダーを中前適時打。さらに六回は2番手・一岡から左翼フェンス直撃の適時二塁打だ。
5月18日に登録抹消。「(2軍は)知らないピッチャーばかり。データもない中で見えたら打つと」。純粋に投手との対戦に集中してきた経験が、鯉の助っ人撃ちに生きた。
意地で浴びせた“スイープ返し”だ。広島には昨年まで3年連続で同一カード3連敗。ベテランを中心とした打線の爆発でセ王者に3連勝を飾り、今季最多の貯金3。交流戦5割以上を確定させ、福良監督も「強いカープに3連勝は大きい」と満足げだ。
流れを手放す気は毛頭ない。中島の復帰にに加え、この日で12試合連続安打となり交流戦打率・393の吉田正の爆発ぶりも頼もしい。迫力満点の猛打でセ球団を撃ち砕く。