元西武・大塚監督率いる東北福祉大 14年ぶり4強!吉田が先頭弾&サヨナラ犠飛
「全日本大学野球選手権・準々決勝、東北福祉大2-1白鴎大」(14日、神宮球場)
準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。大学時代に阪神・金本監督とプレーし、西武で外野手として活躍した大塚光二監督(50)が率いる東北福祉大は、延長十回タイブレークの末にサヨナラ勝ち。津森宥紀投手(3年・和歌山東)が10回1失点と好投し、優勝した04年以来、14年ぶりの準決勝進出を決めた。
15年7月に就任した大塚監督が、母校を躍進に導いている。3年連続で出場し15年には8強に進んだが、頭から離れないのが昨年の記憶だ。四国学院大との1回戦で0-1で惜敗した悔しさを晴らすべく、全国の舞台に戻って来た。
将の思いに選手も応えた。右手中指のケガで出遅れていた先発の津森は「今日はそんなに悪くなかった」と10回を一人で投げ抜く熱投。23日から行われる大学日本代表選手選考合宿の追加メンバー入りを勝ち取った。
野手では1番・吉田隼外野手(4年・国士舘)が初球先頭打者弾にサヨナラ犠飛。守備でも初回に中堅から好返球で相手の先制を阻止する補殺を決めた。
指揮官として神宮球場で初勝利を挙げたが、タイブレークでの辛勝に内心ハラハラしたことも事実だ。九回に津森の二塁けん制悪送球から同点とされた場面には「何が起こったか分からなかった。血の気が引いた」と大塚監督。このまま勝ち進むことで嫌な記憶を振り払う。