日本ハム、広島勢でコイ倒した 上原じゃ~、中田じゃ~、大田じゃ~
「交流戦、広島2-6日本ハム」(18日、マツダスタジアム)
広島に縁のある3人が真っ赤に染まった敵地で躍動した。3年目左腕の日本ハム・上原は5回1失点で今季初勝利。打者としても五回にプロ初本塁打を放ち「ストライク先行を心掛け、その部分は何とかできた。(ホームランボールは)親に渡したい」と素直に喜んだ。
一回に丸に一発を浴びたが、二回から四回は走者を許さなかった。五回2死から招いたピンチは、代打・会沢を空振り三振。190センチの長身から角度のある直球に、緩い変化球を織り交ぜて揺さぶった。
沖縄県出身ながら高校時代を広島・広陵で過ごした上原の奮起を促すため、栗山監督はあえてマツダスタジアムでの先発を決めた。65球で早々に降板させたのも白星をつけさせるため。上原は「六回、七回と投げさせてもらえるように信頼を重ねたい」と浮かれる様子はない。
広島県三次市出身の大田は初回、無死一塁で左翼席へ先制の12号2ラン。「うまく打てたと思います。久々に会心の当たりでした」。この日は八、九回にも安打が出て3安打猛打賞打だ。
広島市出身の4番・中田は三回1死一、三塁で右犠飛。チームは交流戦最終戦を白星で締め、リーグ首位・西武とのゲーム差を1とした。