中日・松坂 12年ぶり球宴 巨人・菅野に圧勝 セパ両リーグでファン投票選出投手は江夏以来
「マイナビオールスターゲーム2018」のファン投票最終結果が25日、発表され、中日の松坂大輔投手(37)が先発投手部門で選出された。西武時代の2006年以来12年ぶりで通算9度目(ファン投票は7度目)の選出。投手としてセ、パ両リーグでのファン投票選出は阪神、日本ハム、南海で選ばれた江夏豊以来2人目。現在は背中の捻挫で出場選手登録を抹消されているが、球宴前の復帰を目指す。選手間投票の結果は28日、監督推薦は7月2日に発表される。
12年ぶりの選出も複雑な思いを吐き出した。「選ばれてうれしいけど、体の状態のこともあるので複雑な気持ちはある」。背中の捻挫から復帰を目指している松坂。「何とかそこで投げられるように、早く復帰したい」。祭典を不安なく迎えるため、まずは球宴前のマウンドに上がることを最優先に掲げた。
17日の古巣・西武戦(メットライフドーム)での先発を回避。22日からキャッチボールを再開も、ナゴヤ球場で練習のあった25日には3日ぶりにノースローだった。回復ぶりについては「順調であるといいですね」と明確には語らなかったが、表情は明るかった。
「オールスター前には復帰したいと思っている」。これが松坂の今の考えだ。順調なら7月6日からのヤクルト3連戦(ナゴヤドーム)での登板をへて、1週間後の球宴に向かう可能性が高そうだ。
セ界では初めて選ばれた。先発部門で巨人・菅野に15万516票差をつけた「圧勝」に「久しぶりに開幕から投げることができて、いくつか勝つことができて。そのあたりを評価してもらえたんじゃないかな」と喜びを口にした。投手としてセ、パ両リーグでのファン投票による選出は江夏豊と2人だけの快挙だ。
右肩の故障から復活星をつかみ、竜の先発として戦う姿は多くのファンの心を動かした。「シーズン中のピッチングと変わらないと思います」。たとえ走者をためても勝負どころで抑える。何度も見せてきた勝負強さを、ひのき舞台でも見せつける。