ヤクルト・山田哲、意地の150号 球団最年少25歳11カ月で達成
「ヤクルト7-15阪神」(30日、神宮球場)
意地のメモリアル弾を本拠地のファンに届けた。ヤクルト・山田哲人内野手が史上168人目の通算150本塁打。25歳11カ月での達成は球団最年少で、池山隆寛(現楽天2軍監督)の26歳4カ月を塗り替えた。
大敗ムードが漂う七回1死一塁で、マテオの151キロを強振。豪快な放物線を神宮の夜空に描き、バックスクリーンに放り込んだ。「感触はあまりよくなかったけど、スイング自体はできていたのでいくかなと思った」と冷静に振り返った。
幼い頃の憧れは仁志(元巨人)。対象はホームランバッターではなかった。それでも、99安打を放ったプロ入り3年目のオフに、アーチを量産できるスラッガーへの脱皮を決意。内川や筒香も指導した杉村巡回コーチが「そんな能力があるとは思っていなかった。No.1でしょう」と舌を巻く打者に成長した。
「狙い過ぎて大振りにならないように。自分のスイングを続けていきたい」と山田哲。変わらぬフルスイングで、さらなる高みへと歩みを進めていく。