「ヤクルト５－６阪神」（１日、神宮球場）

　３日続けて序盤の大量失点では、さすがに厳しい。ヤクルトは懸命の追い上げもあと１点届かず、借金完済からの２連敗。小川監督は「あとのピッチャーはよく頑張ったんですけど…」と硬い表情で振り返った。

　昨年９月以来、プロ２度目の先発だった寺島が大炎上。三者凡退の初回から一転、二回１死から俊介に先制ソロを浴びてリズムが狂った。投手の小野に四球を与えるなど、４安打４四球でこの回一挙６失点。高校日本代表のチームメートだった西武・今井、広島・高橋昂に続くプロ初勝利はならず「投手への四球がすべて。実力不足です。投げ急いでしまった」と肩を落とした。

　阪神３連戦は先発投手が総崩れ。３人で計９回２０失点の惨状だ。指揮官は寺島について「まだまだ力不足かな。起用したのは僕が悪いが、１イニングに四球４つはどうにもならない」とバッサリ。前夜のハフに続き、２軍降格を決めた。新たな先発候補には、この日４回無失点、５奪三振と好投したルーキー・大下が浮上。ローテ再編で立て直しを図る。