巨人5位 チーム総得点&総失点は2位も…高橋監督「どの点も抑えていかないと…」
「巨人4-6DeNA」(5日、東京ドーム)
投打がかみ合わず、5位転落。借金は5、中日に続いてリーグ2番目の早さで40敗に到達してしまった。
チーム打率・260はリーグ2位、同防御率3・93はリーグ3位。総得点339は広島に次いで2位、総失点312は阪神の309に次いで2位。だが、攻撃では要所で1本が出ず投手陣はここぞで踏ん張れない。
この日も今季を象徴する展開だった。初回、先発の山口俊が先頭の桑原に右翼フェンス直撃の二塁打、自身の野選も絡んでピンチを招き、内野ゴロの間に先制点を献上した。味方が追いついた直後の四回、先頭戸柱に右翼席へ運ばれ、あっさり勝ち越された。
1点を返した直後の七回には、2番手の中川がソトにカーブを仕留められ、追加点を献上。高橋監督は「どの1点というより、どの点も抑えていかないとなかなか追い上げていくのは難しい」と振り返ったが、得点した直後に失点する悪循環を繰り返し、波に乗りきれなかった。
攻撃もひと押しができなかった。三回は同点に追いつき、なお1死一、三塁で陽岱鋼が浅い右飛。左腕・今永対策でスタメン起用の中井は見逃し三振に倒れた。3点を追う八回には1死二、三塁で代打・阿部が中前適時打。だが、二走の陽岱鋼が三本間で痛恨の転倒。まさかのアクシデントで5点目を逃した。
さらに続いた1死一、三塁では左腕・砂田に対して亀井、宇佐見の左打者ふたりがそろって凡退した。ベンチにはこの日昇格した立岡らがいたが、右の代打要員は不在。戦力を十分に発揮できないもどかしさも残った。
チームにとって、4番・岡本に33打席ぶりの安打が出たことが光明。指揮官は「本人が一番、ホッとしているというか、落ち着いてくれるかな」と、語った。
6日からは今季2勝8敗と大きく負け越し、8・5ゲーム差で追う首位・広島戦。悲願のV奪回に、正念場の3連戦となりそうだ。