ロッテ・井上 故郷広島へ公約通りの一発
「西武11-5ロッテ」(9日、メットライフドーム)
気持ちが入ったフルスイングだった。ロッテ・井上晴哉内野手だ。一回1死一、二塁。カウント1-0から148キロストレートをジャストミート。打球は左翼ポール際への15号先制3ランとなった。
故郷の広島は豪雨によって甚大な被害を受けている。「少しでも元気を与えたいという気持ちで頑張りたい」。試合前、自分に言い聞かせるように約束した言葉を実現した。
広島市内の実家は川の近くで、川上が土砂崩れを起こし流木があった。「家は大丈夫でした」というが、故郷の豪雨被害に気が気でなかった。
ここ14試合で8本塁打。「ベース盤の上を振って、結果としてコンパクトな打撃ができている」と言いながら、最後に「広島に少しでも(元気が)届けばいいな」。アジャが夜空につぶやいた。