甲西、ミラクル劇勝で初戦突破 85年4強の3番捕手・奥村監督「感無量」

 「高校野球滋賀大会・1回戦、甲西8-6彦根翔西館」(9日、県立彦根球場)

 滋賀大会では85年夏に甲子園4強で旋風を巻き起こした甲西が、3点差を逆転して初戦を突破した。

 伝統は今も生きていた。2点を追う五回2死二、三塁は、北村悠樹投手(3年)が左翼席へ逆転3ラン。同点の八回は4安打で3点を勝ち越し。甲西がミラクルを予感させる劇的な勝利を飾った。

 85年夏は3番・捕手として活躍し、ヤクルト・奥村展征の父でもある奥村伸一監督(50)は「100回大会で校歌を歌えて感無量です」と目を細めた。

 33年前の夏。創部3年目で甲子園に初出場した甲西は、3回戦で久留米商、準々決勝で佐々木主浩を擁する東北に2試合連続で逆転サヨナラ勝ち。準決勝で桑田&清原のKKコンビのPL学園に敗れたが、4強へ進出して“ミラクル甲西”と呼ばれた。

 就任19年目の奥村監督は、新入部員に必ず当時の練習の様子などを伝えてきた。決勝打を放った主将・木村怜央内野手(3年)は「諦めない伝統はみんな知っている。今日はそういう試合ができた。僕らでもう一度、ミラクルを起こそうと言っている」と本気で再現を狙う。86年以来の甲子園へ。偉大な先輩の背中を追う甲西が、最高の滑り出しを見せた。

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