京都・西京が3年ぶり初戦突破 車イスで指揮の奥村監督「うれしい」と声弾ませ…

初戦突破し笑顔を見せる西京・奥村監督(中央)=わかさスタジアム京都(撮影・山口登)
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 「高校野球京都大会・1回戦、西京7-3莵道」(10日、わかさスタジアム京都)

 1915年の第1回大会の地方大会から皆勤出場を続けている全国15校のうちの1校である西京が、莵道を破って3年ぶりに初戦を突破した。96年に脊髄腫瘍が悪化して以降、車いす生活になっても指揮を執り続けている奥村昌一監督(53)の下、48年夏以来70年ぶりの夏の甲子園へ第一歩を踏み出した。

 同点の五回に相手の失策で勝ち越すと、八回に3安打で3点を奪って莵道を突き放した。先発の岩田将典投手(3年)は7安打3失点で完投した。

 昨夏は肺炎で入院しており、夏は2年ぶりのさい配となった奥村監督は「うれしい。それだけですね。入った瞬間の黒土の匂いがたまらなかった」と声をはずませた。

 西京は京都一商だった48年にセンバツを制するなど春夏通算7回の甲子園出場を誇る古豪。しかし、西京商だった82年のセンバツを最後に甲子園からは遠ざかっている。

 今夏の甲子園では予選に皆勤している15校の主将が開会式に招待されている。主将の田中優平外野手(3年)は「みんなで(京都大会を)勝って、みんなで甲子園を歩きたい。古豪復活を目指して頑張ります」と意気込む。

 82年センバツでベンチ入りしていた奥村監督も「そう簡単なことではないけど、みんなで行きたいですね」と久々の甲子園出場へ思いをはせた。

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