ロッテ・松永が1球星「これで名前が残りましたね」
「西武5-7ロッテ」(10日、メットライフドーム)
1球で今季初勝利を引き寄せて、ロッテ・松永がこう言った。「これで名前が残りましたね…」
同点の七回だ。先発の石川が2死一、二塁として、左の源田を迎えた。井口監督が動いた。「もう1人抑えてほしかったが、あそこは松永しかいない」
六回に源田は石川から今季1号を放っている。継投が決まった。1球で一ゴロに仕留めた。
これが八回の攻撃につながった。3点を勝ち越して白星が転がり込んできた。プロ野球史上41人目、球団では6人目の記録だ。
「とにかく石川に負けを付けたくなかった。よかった」
左の中継ぎとして今季30試合目の登板だった。ここ2年続けて50試合に登板。5年間ケガをしていない。まさに鉄腕だ。黙々とマウンドに上がる松永を野球の神様は見ていた。