過去5年の前半戦首位チームの最終順位は…パは波乱の傾向も
プロ野球2018年シーズンの前半戦日程が終了した。ここまで両リーグの首位球団はセ・リーグが広島で2位・巨人と6ゲーム差。パ・リーグが西武で2位の日本ハムと2・5ゲーム差。そこでセ・パそれぞれ過去5年の前半戦終了時の首位と、最終首位チームをたどっていく。
※【各リーグ】年数=前半戦首位球団→最終首位球団
【セ・リーグ】
13年=巨人→巨人
14年=巨人→巨人
15年=DeNA→ヤクルト
16年=広島→広島
17年=広島→広島
【パ・リーグ】
13年=楽天→楽天
14年=オリックス→ソフトバンク
15年=ソフトバンク→ソフトバンク
16年=ソフトバンク→日本ハム
17年=楽天→ソフトバンク
過去5年のセを見ると首位が変わったのは15年のみ。前半戦終了時は、首位・DeNAと2位・巨人が0・5差。ただ、最終的にリーグ1位となったのはヤクルトで前半戦終了時4位ながらDeNAとのゲーム差は1・5だった。
この年のヤクルトは6月21日に6位に沈むなど浮き沈みの激しいシーズン。7月下旬などで一時的に首位へ浮上するも2、3位を繰り返して9月10日に再び1位に。それ以降は首位の座を守り、10月2日・阪神戦でのサヨナラ勝利でリーグV。シーズン141試合目で優勝を決めるなど激しいペナントだった。
一方、パは過去5年の内、3年で最終的の首位が入れ代わる形に。共通しているのは2位チームが巻き返しを実らせている点。14年前半戦終了時で1位だったオリックスを0・5差で追いかけていたソフトバンクがシーズン最終戦となった10月2日・オリックスとの直接対決で勝利し優勝。最終的には2位とゲーム差なし、勝率2厘差だった。
16年は首位・ソフトバンクと6差で2位だった日本ハムがV。一時は11・5ゲーム差をつけられてからの巻き返しだった。昨年は首位だった楽天をソフトバンクが8月から優位な戦いを展開して優勝した。
現時点で今季のセ首位は広島。チーム打率・261、379得点はいずれもリーグトップ。防御率4・08はリーグ4位。カード別対戦成績は中日以外の4球団に勝ち越し。ホームは25勝9敗1分けと大きく勝ち越し、ビジターは18勝23敗となっている。
またセは、広島以外の5球団が勝率5割に届いていない状態。2位・巨人も借金1。2位以下は3・5ゲーム差以内の混戦状態だ。
パ首位は西武。開幕8連勝発進で勢いづき交流戦も10勝8敗。チーム防御率4・30はリーグワーストながら、打率・276、90盗塁はリーグトップ。特筆なのは436得点で、リーグ2位・日本ハムより92得点も多い。
また西武はリーグ順位1位の座を1度も明け渡しておらず、日本ハムが2・5差で追いかける展開。カード別対戦成績を見ると、西武が唯一負け越しているのが日本ハムで5勝6敗となっている。
パは6位・楽天を除く5チームが貯金生活。首位から5位・ロッテまで6・5差。“誤審問題”で注目を集めるソフトバンクとオリックスが3位タイで並んでいる。
(デイリースポーツ)