ロッテ・井上が覚醒 前半戦を締めくくる豪快な一発「意地がありますから」

 「西武8-4ロッテ」(11日、メットライフドーム)

 4番が似合うようになったロッテ・井上が豪快な1発で前半戦を締めた。

 7点差を追った五回。2死から中村が三塁打で出塁すると、フルカウントから榎田の140キロストレートをバックスクリーン左へ運んだ。16号2ラン。

 「本来の打球で、詰まったが行ってくれた。意地がありますからね」と振り返った。

 チームは今季、この日も含めて榎田に4戦4敗となった。それでも意地は見せつけた。

 打点はこれで「59」。過去4年の総本塁打数は「4」、合計打点は「34」で、まさに、“覚醒”だ。

 今季は新外国人・ドミンゲスの調整遅れもあって、井口監督は開幕4番に起用した。

 例年、「春男」と呼ばれて、5月以降は調子を落として、ファームだった。

 だが、今季は踏ん張った。体調不良もあって6月13日にファーム落ちしたが、23日に復帰するとプロ初の満塁弾を放った。以降は活躍を続けている。

 12日から球宴休みに入る。井口監督は井上に「もったいないよ、神宮の朝の軟式野球に行って打って来い」と声を掛けたという。

 もちろん冗談で、好調をキープしてほしいという願いからだ。

 井上は「ダメな時も我慢して使ってもらった。これからも失敗した時は受け止めて、好調に持っていくように努力したい」と気持ちを引き締めた。

 故郷・広島は甚大な豪雨被害にあった。「地元に元気でやっていますという姿を届けたい。少しでも元気を与えることができたら」と力強く話した。

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