オリックスのラオウ杉本、昇格即プロ初満弾 崖っぷちから起用ズバリ
「楽天3-8オリックス」(11日、楽天生命パーク宮城)
ラオウが崖っぷちからはい上がった。プロ3年目のオリックス・杉本の今季初安打はプロ初の満塁本塁打になった。4連打で先制した後の四回1死満塁。辛島の変化球を豪快に中越えに運んだ。
福良監督は「ラオウ(杉本)の一発が大きかった。コーチのヒットです」と明かした。10日の2軍・広島戦(舞洲)で左腕の高橋樹から3安打していた。「辛島との相性もあったし、同じタイプの投手から打っていたから」と説明。2軍戦ではここまで打率・173、0本塁打、4打点とさっぱり。それでも抜てきが当たった。
杉本は「ファームでも試合に出られなくて。遠征にも連れて行ってもらえず、舞洲で4カ月くらいずっとキャンプみたいに打ち込んでいた。今日打てなかったら終わりくらいの気持ちでした」と振り返った。
ニックネームは「尊敬してやまない」という漫画「北斗の拳」の登場人物ラオウに由来する。“拳王”がチームを3位タイに浮上させ、4年ぶりの貯金ターンへ導いた。