松山商、先発全員20安打で完勝発進 重沢監督納得の15得点コールド勝ち
「高校野球愛媛大会・1回戦、松山商15-0宇和」(14日、松山中央公園野球場)
春夏計7度の甲子園優勝を誇る名門、松山商が五回コールド勝ちで好発進した。
松山商が五回コールドの完勝で100回大会を好発進した。先発全員の20安打で15得点。さらに2人の継投で宇和打線を無安打無失点に抑えた。重沢和史監督(49)は「大きなミスもなく、よくやった」と納得の表情だ。
甲子園で夏5度、春2度の優勝を誇る全国屈指の名門も、2001年を最後に聖地から遠ざかっている。節目の今年、「夏将軍」の復活を願うオールドファンの期待は大きい。
12日の開幕日には、1969年夏の決勝・三沢(青森)戦で延長十八回引き分け再試合の末に優勝した当時のエース・井上明氏(67)が始球式を行った。ナインはスタンド最前列に並んで偉大なOBの投球を見届けた。この日、先発で4回を好投したエース・入川翔投手(3年)は「自分たちが背負っているものの大きさを感じた」と振り返る。
主将の桧垣翔内野手(3年)は「甲子園出場で恩返ししたい」と力を込めた。2回戦の相手は野村。再び伝統の力と強さを見せつける。