智弁和歌山、圧勝発進 “リベンジの夏”も1試合に集中

 「高校野球和歌山大会・2回戦、智弁和歌山12-0高野山(6回コールド)」(14日、紀三井寺公園野球場)

 盤石だ。センバツ準Vの智弁和歌山が高野山を六回コールドゲームで下した。猛打爆発、ではあるが主戦の平田龍輝投手(3年)が「『打のチーム』と言われる悔しさを糧に」成長。3走者は許したが、6回参考ながらノーヒットノーランで力を見せつけた。

 昨夏の選手権、秋の近畿大会、今春のセンバツ、近畿大会と大きな舞台では大阪桐蔭にはね返されており、リベンジの声は高まるが、ここも平田は“大人”だ。「和歌山大会でも、甘く見たらやられます。目の前の1試合」と、やるべきことは分かっている。

 記念大会。高嶋仁監督(72)は「たまたま100回のところに監督としているだけ。運のいい男です」と薄い関心を装うが、平田を軸に頂点、の思いは間違いなくその胸にある。

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