日本ハム中田、後半戦開幕戦欠場へ 球宴第1戦で松坂から死球 左肘打撲で痛み引かず
日本ハム・中田翔内野手(29)が、後半戦スタートの16日・オリックス戦を欠場することが15日、濃厚となった。13日の球宴第1戦で中日・松坂から死球を受け、左肘を打撲。日常生活でも痛みを伴うほどの状態だが、チームの首位浮上へ出場選手登録抹消だけは避けたいところだ。
2日間の夢舞台を終え、大阪へ移動する直前の熊本駅。中田は「今のところ状態は変わらない。少し痛いくらいだったら昨日も出てるから」と険しい表情だった。前日の球宴第2戦は試合前練習を別メニューで調整し、試合は出場せず。患部は内出血で黒ずみ、腫れもあってバットを振ることができない。
「4番・指名打者」で先発出場した13日の球宴第1戦。初回に松坂から左肘に死球を受け、三回の守備から途中交代した。試合中に大阪市内の病院へ向かい、検査した結果「左肘の打撲」と診断。「関節とかぶっているから」と当たり所が悪く、無理をして動けば悪化する可能性もある。
今季は、ここまで4番としてチーム唯一の全79試合に出場。打率・264、17本塁打、62打点とフルスイングで打線をけん引していた。離脱となれば、首位の西武を2・5ゲーム差で追うチームにとって大きな痛手。日本一奪還を目指す栗山ファイターズに今、暗雲がたちこめている。
「まだどうなるか分からないです。どれくらいで痛みが引いてくるのか…」。この日は大阪に到着後、治療に専念したもよう。出場登録抹消は避けたい。代えのきかない絶対的な大黒柱だけに、栗山監督は16日の試合直前まで出場を模索する構えだ。