帝京・トラン先頭打者弾 夏7年ぶり聖地へ新1番引っ張る
「高校野球東東京大会・3回戦、帝京9-0海城」(16日、神宮球場)
帝京が七回コールドで快勝発進した。初回、1番のトラン・ヒー・キエン外野手(3年)の公式戦1号となる先頭打者本塁打を皮切りに、10安打9得点と打線が奮起。投手陣も2投手が被安打わずか1の完封リレーで4回戦進出を決めた。
ベトナム国籍で日本生まれのトランが、名門復活への号砲を打ち鳴らした。公式戦では初の1番を任され、「流れを呼ぶようにしている」と特に集中力を高めた第1打席で右翼席へ先頭弾。昨夏は主軸を務めた強打を発揮し、2安打1打点とチームを勢いづけた。
観戦した母・トリンさん(42)の前で放った初アーチで、記念の一発に「感動しました」とトリンさんも笑顔。孝行息子のリードオフマンが夏7年ぶりの聖地へ向け、チームを引っ張る。