鳴門、14-13で初戦突破 城南との壮絶な打ち合いを制す
「高校野球徳島大会・2回戦、鳴門14-13城南」(18日、鳴門オロナミンC球場)
鳴門が壮絶な打ち合いを九回サヨナラで制し、初戦を突破した。
中盤まで鳴門の圧勝ムードで進んだ試合は終盤に大きく動いた。9-3で迎えた七回、鳴門はエース・西野知輝投手(2年)が相手打線につかまり3点差に迫られると、八回には継投でマウンドに上がった2投手が7長短打など打者13人の猛攻を浴びて7点を失い、9-13と一気に試合をひっくり返された。
しかし、あきらめない鳴門はその裏、主将の4番・三浦光翔外野手(3年)の左翼線適時二塁打など、4安打で4点を奪い同点に追いつく。さらに九回、先頭の1番・塩唐松宏将内野手(2年)が中越え三塁打で出塁し、2死後に4、5番打者が敬遠気味の四球を選んで満塁に。そして6番・中村歩睦捕手(3年)が、3球目の変化球を中前にはじき返してサヨナラの走者が生還した。
両チーム合わせて30安打、27得点。森脇稔監督は「私の継投ミス。選手がよく取り返してくれた」とナインを称え、殊勲打を放った中村は「みんながつないでくれたから、絶対に決めてやるという気持ちで打席に入った。打ててうれしい」と声を弾ませた。
執念で8強入りした鳴門は、2年ぶりの夏の甲子園を目指し、準々決勝で阿波-徳島科学技術の勝者と対戦する。