DeNA・桑原、サイクル安打!夏男が完全復活やDe 今季初ハマスタ虎狩り
「DeNA10-3阪神」(20日、横浜スタジアム)
24歳最後の日-。苦しみを乗り越えたDeNA・桑原に最高の瞬間が待っていた。7点リードの八回。先頭打者で初球を中堅左へ運んだ。「(中堅)ナバーロ選手の捕る体勢が良くなかったので、強い送球は来ないと思った」と果敢に二塁打を陥れ、史上67人目のサイクル安打達成を果たした。
「達成できるとは思っていなかった。素直にうれしい」と満面の笑みを浮かべた。
流れを作る一発から始まった。本拠地で5戦5敗の阪神戦。1点を追う初回に桑原の今季初の先頭打者弾で球場の空気を変え、1点リードの二回1死二塁から左前適時打。四回は右越え三塁打で、記録に王手をかけた。
昨季までレギュラーの桑原にとって、試練のシーズンだった。不振で開幕5試合目にスタメンから外れ、5月は主に代打出場。その時期の思いを「悔しさしかなかった。必ず結果を出すと、ハングリーな気持ちが芽生えた」と振り返った。
徐々に信頼を取り戻すと、ラミレス監督との話の中で「毎日プレーしたい」と素直な思いを吐露。気力に満ちた目に指揮官は「その感覚を忘れるな」と言葉を掛けたという。
7月は打率・489。それでも「最高のパフォーマンスを見せる気持ちで、明日もやる」と桑原。復活を遂げたリードオフマンが、大反攻の旗手となる。