天理遊撃手・太田、強烈二塁打 報徳・小園、大阪桐蔭・根尾だけじゃない!8強進出

 「高校野球奈良大会・3回戦、天理10-0畝傍」(22日、佐藤薬品スタジアム)

 強打の遊撃手が能力の片りんを見せた。四回無死。警戒されて外角攻めが続き、3ボール1ストライクとなった。5球目。天理の今秋ドラフト候補・太田椋内野手(3年)は内角直球をファーストスイングで捉えた。

 ライナーが左翼フェンスを直撃。あと1メートル高ければ本塁打となった二塁打で追加点へつなげた。「打たされるのではなく、自分の打撃ができてよかった」。五回コールド勝ちで3打数1安打だったが、高校通算30本塁打の打力は示し、チームも8強進出を決めた。

 スタンドでは巨人、オリックスなど4球団が視察。阪神は佐野アマ統括スカウトら5人体制だった。担当の阪神・山本スカウトは「右打ちのショートでは、高校生のトップレベル」と評価。日本ハム・大渕スカウト部長は「打撃がいい。積極性もあるしね」とプレースタイルを褒めた。

 太田の父・暁氏(47)は元近鉄内野手で現オリックス打撃投手。元プロのDNAを受け継いでおり、能力は世代屈指だ。同じ遊撃手の大阪桐蔭・根尾、報徳学園・小園らと、9月の「U18アジア選手権」に出場する高校日本代表の第1次候補30人にも選ばれている。

 主将として背中でもチームを引っ張るが、近鉄などで活躍した中村良二監督(50)からは「もっとどんどん振って欲しい」と一層の奮起を期待されている。4強に進んだ昨夏に続く甲子園出場は、太田の活躍にかかっている。

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