山梨学院・垣越、大阪桐蔭・根尾と対戦熱望 万全でない中夏切符に貢献
「高校野球山梨大会・決勝、山梨学院12-4帝京三」(22日、山日YBS球場)
甲子園でかつての仲間と戦う権利をつかんだ。圧倒的な強さで3年連続の出場を決めた山梨学院。プロ注目の垣越建伸投手(3年)は四回途中から2番手で登板し5回2失点(自責1)と奮闘した。「100回大会に出られるというのはうれしい」。背中の張りを抱えながらも粘りの投球で貢献したエースは頬を緩ませた。
チームの大黒柱となって迎えた最後の夏、決して万全だったわけではない。初戦の2回戦・山梨戦で先発し、3回9連続奪三振と圧巻の投球を披露した裏で背筋を痛めていた。3回戦以降は無理をせず、救援に専念。準々決勝からは3連投し、力を尽くした。
再会したい友がいる。飛騨高山ボーイズのチームメートだった大阪桐蔭・根尾だ。当時はエースの根尾に対し、垣越は控え投手。「甲子園で会いたい」。2年連続でセンバツを制した仲間に追いつこうと鍛錬を続けた。
準決勝で146キロと自己最速を更新した左腕。DeNA・吉田スカウト部長兼GM補佐は「投げ方がいい。甲子園でも楽しみ」と評価した。注目度の増す垣越が心待ちにするのは大舞台での根尾と対戦。「投手同士で投げ合って、打者としても抑えたい」。春夏連覇を狙う旧友が勝ち上がってくるのを楽しみに待つ。