「高校野球北大阪大会・４回戦、大阪桐蔭１２－２常翔学園」（２４日、大阪シティ信用金庫スタジアム）

　根尾、藤原だけじゃない。大阪桐蔭の山田健太内野手（３年）が公式戦３本目の満塁弾と、勝利を決める２ラン。３試合連続のコールド勝ちに貢献し、８強へ導いた。

　７番打者とは思えない鋭い打球を２度も左翼席へ運んだ。四回１死満塁は高めのカーブを逃さなかった。六回無死一塁は低めの直球をすくい上げて高校通算２３号。「昨日ぐらいから下半身が使えるようになった。自分の形で打ててよかった」と満足そうな表情を見せた。

　優勝した１７年センバツでは、大会個人最多安打にあと１本に迫る１２安打を放った。精鋭ぞろいの名門でかつては４番も任された強打者。高校生活最後の夏は絶好調だ。

　西谷浩一監督（４８）は「ヘッドが利いていて、いい状態の打ち方だった」と状態に太鼓判を押した。今秋ドラフト１位候補コンビの後にも、全国レベルの強打者が控える。大阪桐蔭の強さを感じさせる圧勝だった。