ヤクルト5連勝で2位浮上 バレンティン特大V弾!山田哲に並ぶトップタイ23号
「巨人5-6ヤクルト」(25日、京セラドーム大阪)
打った本人も思わず見とれた。すっ飛んでいったボールは、ツバメ党の待つ左翼5階席に着弾。ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手の特大アーチが、今季3度目の5連勝と7月3日以来の単独2位浮上を運んできた。
2点を追う五回だ。山田哲の左前適時打で1点を返し、なお無死一、二塁。3ボールからヤングマンの失投を見逃さなかった。「カーブが甘かったので、思い切り打ちました。スゴイアタリでした」と自賛する23号逆転3ラン。悠然とベースを一周すると、先に生還した青木と笑顔で歓喜のタッチをかわした。
初回の中前打、三回の左前打と合わせて今季4度目の猛打賞。本塁打も山田哲と並んで再びリーグトップに立った。絶好調の相棒に負けじと、7月は打率・379、5本塁打、18打点と打ちまくる。「いつも7月から終わりにかけて数字を伸ばしている。夏場に強いことは要因だと思うよ」とうなずいた。
競うように数字を伸ばす2人で、後半戦7勝1敗という快進撃の立役者に。バレ砲は「お互い打ててうれしいけど、一番大事なのはチームが勝つこと」と話し、球団日本選手初の5戦連発を逃した山田哲も「勝てば気持ちいい。これだけ長い試合をしても疲れはない」と呼応した。反攻の夏はまだまだ熱くなりそうだ。