星稜22-0圧倒夏切符 南保3発、竹谷4発で決勝最多得点 投手陣も5試合無失点

 「高校野球石川大会・決勝、星稜22-0金沢学院」(25日、石川県立野球場)

 石川大会では星稜が7本塁打、22得点の大勝で2年ぶりの甲子園出場を決めた。初戦からの全5試合で無失点、53得点を記録した。三重大会ではノーシードの公立校・白山(はくさん)が、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。就任6年目の東拓司監督(40)は大体大で巨人・上原とともにプレー。「万年1回戦負け」とやゆされた弱小校を「雑草魂」で夢舞台に導いた。

 星稜の主砲が豪快なアーチ合戦を繰り広げた。4番・三塁の南保良太郎内野手(3年)が一回の2ランを皮切りに1試合3本塁打を放つと、5番・右翼の竹谷理央外野手(3年)は一、四、七、八回と1試合4本塁打の大暴れだ。しかも、一、七、八回は2人のアベック弾。日米通算507本塁打の松井秀喜氏(44)の後輩らしい豪打をみせつけた。

 「自分でもビックリです」と語る竹谷は、高校時代の松井氏もなかった1試合4発が信じられない。一方、「つなぐ意識を持ったことで3本出たと思う」という南保は松井氏を抜く1大会5本塁打の大会記録を樹立。ダブルのゴジラ超えでの甲子園切符に、林和成監督(43)は「少しできすぎの感じですね」と目を丸くした。

 松井氏は8月5日の開幕日に甲子園で始球式を務める。このニュースを聞いた2人は心を奮い立たせ、2人での決勝1試合7発につなげた。主砲に触発された打線は22点の猛攻。1946年の金沢三中(現金沢桜丘)の21点を抜く決勝での最多得点記録を樹立した。

 投手陣も奮闘した。先発の2年生右腕・奥川が金沢学院を3安打に抑えて完封。1953年の金沢桜丘以来となる大会全試合無失点を達成した。

 春夏連続出場は準優勝した1995年以来。主将の竹谷は「甲子園ではミスのない野球をする」と気を引き締めた。

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