「高校野球京都大会・決勝、龍谷大平安１１－０立命館宇治」（２６日、わかさスタジアム京都）

　伝統校・龍谷大平安が圧倒的な強さで４年ぶり３４度目の出場を決めた。打っては卒なの攻撃で、１１安打１１得点。守ってはエースの小寺智也投手（３年）が隙のない投球を披露。４安打完封で優勝に導いた。

　試合終了後、原田英彦監督は「これにかけてやってきたが、彼らが完璧にやってくれた。正直ホッとしている」と満面に笑みを浮かべた。昨秋、今春と府大会で敗退。１００回大会の夏へ危機感を持って臨んだが、圧巻の強さで勝ち上がった。

　終始笑顔の原田監督だったが、この日の朝、ＯＢで今年４月に他界した衣笠氏の側近から「衣笠が京都に帰ってきたぞ」というメールが来たことを明かすと声を詰まらせ、涙を流した。前日もなかなか寝付けなかったように、１００回大会出場への思いは強かった。

　現在甲子園通算９９勝。「（１００勝の）権利を得たので、１００回大会、こいつらと１００勝したいと思います」と原田監督は誓った。