巨人・山口俊 ノーヒットノーランを達成!史上79人目の快挙

ノーヒットノーランを達成し、スコアボードを笑顔で指さす巨人・山口俊=東京ドーム(撮影・三好信也)
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 「巨人5-0中日」(27日、東京ドーム)

 巨人・山口俊投手が、プロ野球史上79人目(80度目)のノーヒットノーランを達成した。

 両リーグを通じて14年の西武・岸(現楽天)以来、4年ぶり。セ・リーグでは13年の中日・山井以来5年ぶり38人目。巨人では2012年の5月30日、杉内以来6年ぶり12人目の快挙となった。

 緊張感あふれる九回は代打・亀沢、代打・野本をいずれも内野ゴロに仕留めて2死。最後は大島を一ゴロに仕留めると、山口俊をナインが取り囲んで祝福した。

 お立ち台では「ありがとうございます。泣かないよー」と笑顔。快挙について「六回くらいから意識した。まわりのいいプレーに助けられ、すごいプレーを達成することができました。(球場の空気は)シーンとしていたが、自分の記録もそうだが、勝ったのがうれしい。マツダでふがいないピッチング。今日は最後まで投げきろうと思った」と振り返った。

 立ち上がりから圧巻の投球だった。前回20日の広島戦(マツダスタジアム)では2回5安打7失点で自己最短のKOを喫したが、1週間の調整期間で修正。威力ある直球と変化球をコーナーに投げ分けた。

 六回までひとりの走者も許さないパーフェクト投球。七回、先頭の大島に四球を与えて完全試合は断たれたが、リズムは崩さなかった。1死三塁となったが、平田を三ゴロ、ビシエドを中飛に仕留めてノーヒットノーランを継続した。

 味方の堅守にも支えられた。六回1死では武山の強いゴロを三塁手のマギー、七回無死二塁では京田の一、二塁間のゴロを一塁手の岡本がいずれも横っ飛びで好捕。八回、1死では藤井の三直をマギーが再びダイビングキャッチ。チーム一丸で快挙を後押しした。

 スタメンマスクをかぶった小林との息もピッタリ。ストライク先行で、テンポ良くアウトを積み重ねた。打線は二回、育成から支配下登録されたばかりのマルティネスが来日初打席初本塁打の離れ技。六回もマギーの適時打で追加点を奪った。山口俊は自身8勝目となり、チームの連敗は6で止まった。

 チームの暗いムードを吹き飛ばす快挙。右腕は「まだ実感はないが、家に帰ってわいてくるのかなと思います。まわりのおかげで出来た記録。本当に感謝しています。まだまだ残り試合ありますし、優勝あきらめていません。また多くの方のご声援が必要。これからもよろしくお願いします」と頭を下げた。

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