小山台 帝京撃破で69年ぶり決勝進出 エース・戸谷2失点完投 都立の星が強豪圧倒

 「高校野球東東京大会・準決勝、小山台7-2帝京」(27日、神宮球場)

 東東京大会では神宮球場で準決勝が行われ、都立の小山台が帝京を破り、69年ぶりの決勝進出を決めた。

 強豪を圧倒した。春夏計3度の全国制覇を誇る帝京を撃破。小山台の福嶋正信監督(62)は「監督歴40年で、初めて(帝京を)倒せるかなと思った」と頬を紅潮させた。前身の都立八高時代に準優勝した1949年以来、69年ぶりの決勝進出を決めた。

 威圧感十分の帝京打線をエース・戸谷直大投手(3年)が2失点完投、109球で退けた。「ずっとビッグネームに弱いと言われていた。闘志を燃やして、でも冷静に投げる。それを意識しました」。直球の球速は平均130キロ台前半ながら、キレで全国レベルの強打をねじ伏せた。今大会全5試合に先発した右腕は、4度目の完投で王手を掛けた。

 2014年春、文武両道の姿勢が認められ、21世紀枠でセンバツに出場。ハンディの中で着実に力をつけてきた。校内のグラウンドは60メートル×90メートル。他競技と共用で、使えるのは週3日。土日にグラウンドを借りて練習試合を行うが、「実戦で作りあげるのがうちのスタイル」と福嶋監督。指揮官が培ってきた人脈とセンバツ出場も追い風となり、全国の強豪校と練習試合を組むことが増えた。

 また、当時のメンバーでエースだった伊藤優輔さん(現中大野球部)が練習に足を運んで投手陣にアドバイスしたり、打撃投手を務めるなどして支え、ナインにとって甲子園がより身近となった。

 都立校の夏の甲子園出場は03年の雪谷以来15年ぶりとなるが、都立勢悲願の甲子園1勝をもくろむ。「今年はそこを目指したい」と福嶋監督。二松学舎大付に臆することなく挑む。

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