慶応“TKO”で2年ぶりの決勝進出 先発・生井が投打に奮闘!夏切符王手
「高校野球北神奈川大会・準決勝、慶応7-2東海大相模」(27日、横浜スタジアム)
エースが投打で気迫を出し、今春センバツ4強の強敵に雪辱した。慶応がセンバツ出場校対決を制し、2年ぶりの決勝進出。先発・生井惇己投手(3年)が投げては九回途中まで力投、打っては四回1死満塁から走者一掃の適時三塁打と躍動した。
球威を落とすことなく真っ向勝負した。左手親指がつって完投こそ逃したが、8回2/3を4失点。「終盤は気合だったので、自分のベストボールを全力で投げていこう」と強打の相手と渡り合った。
昨秋の県大会は東海大相模に大敗し、今春は桐光学園に屈した。夏に悔しさを晴らすべく、ナインが掲げたスローガンは「TKO」。T(東海大相模、桐光学園)を慶応がKOする-。「ダジャレが結構好きなんで」と生井は笑いながらも、同じ北神奈川を戦う宿敵に照準を定め、課題のスタミナ強化に励んだことが結実した。
8強入りした08年以来となる甲子園を懸けて争う相手は、もう1校のライバルに決まった。昨秋のリベンジに続き、今春の借りも返して、記念大会の夏切符をつかみ取る。