広島新庄あと一歩 2年生桑田135球熱闘も力尽きる 「打倒・広陵」来夏こそ

 「高校野球広島大会・決勝、広陵5-4広島新庄」(28日、しまなみ球場)

 広島新庄は昨夏の決勝で敗れた広陵にリベンジを狙ったが、延長十回、4-5でサヨナラ負けを喫し、2年ぶり3度目の甲子園出場はならなかった。先発した2年生右腕、桑田孝志郎投手は135球の力投を見せたが、最後に力尽きた。

 延長十回、サヨナラ負けを告げる打球が中前で弾むと、マウンド上の桑田は両ひざから崩れ落ち、四つんばいになったまま、しばらく動けなかった。「先輩たちに助けてもらってここまで来られた。あそこは僕がしっかりと抑えないといけなかった」。2死から左翼手が落球して訪れたピンチに踏ん張れなかった自分を責めた。

 2年越しのリベンジはならなかった。昨夏の決勝。1年生ながらベンチ入りしていた桑田は、広陵に敗れて3連覇を逃し、悲嘆に暮れる先輩の姿を見ながら「来年は自分がチームを甲子園に連れていく」と誓った。今夏はエースの竹辺聖悟投手(3年)との二枚看板で奮闘。着実に勝ち進んだが、またしても広陵の前に涙をのんだ。

 序盤2回で3点を先行。一度は追いつかれたものの、四回に再び勝ち越し、3度目の甲子園は手の届くところにあった。しかし、土壇場で手痛い守備のミスが出て、迫田守昭監督(72)は「まさか、ああいう形で終わるとは。ウチの弱さが出た」と力なく話した。

 試合後、泣きじゃくる3年生の姿に、改めて「打倒・広陵」を心に刻み込んだ2年生右腕は「まだまだ自分は体力面が足りない。もっと体重を増やして力をつけていきたい。あすからトレーニングを始めます」。休む間もなく、来年の夏を見据えて走りだす。

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