西武に軍配 日本ハムとの首位攻防第1R 雄星被弾もラッキー逆転で堅首

7回、浅村の遊ゴロと悪送球で逆転し、三走・斉藤彰(右から2人目)を笑顔で迎える西武ナイン
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 「西武4-3日本ハム」(3日、メットライフドーム)

 西武の諦めない姿勢に幸運が舞い降りた。2点を追う七回、1点を返しなおも1死満塁。浅村の遊ゴロで併殺と思われたが、相手守備のまさかの一塁悪送球で2点が転がり込んだ。ミスにつけ込み、2位日本ハムを3・5ゲーム差に突き放す価値ある白星をつかんだ。

 執念の攻撃が最後に実った。この回は無死一、三塁から代打・栗山の中犠飛で1点差。さらに左腕の宮西を攻め、1死満塁のチャンスを作った。辻監督は「勝負をかけないといけない場面だった。相手のミスもプレッシャーがあったからでしょう」とうなずいた。

 守備で崩れた日本ハムに対し、西武は初回1死一、二塁、三回1死一、三塁でも併殺でピンチを切り抜け、終盤での逆転につなげた。辻監督は「(相手先発の)上沢がいい投球をする中で、菊池が3点で踏ん張ったのも大きい」とエースの力投を称えた。

 貯金は今季最多の19となり、日本ハムとの差を5月24日に4ゲーム差をつけて以来の3・5ゲーム差まで拡大させた。青を基調とした期間限定の「獅子風流(ししぶる)」ユニホームは7勝4敗。高勝率にあやかり、16日で終了だった着用期間を17日からの日本ハム3連戦まで延長した。相手をブルーにする青い獅子は、頂点への歩みを止めない。(松田達也)

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