「第１００回全国高校野球選手権」（５日開幕、甲子園球場）

　出場校は３日、各地で調整し、折尾愛真（北福岡）は第６日第２試合の日大三（西東京）戦に備え、神戸市内の高校で練習に取り組んだ。選手は黒地に黄色いラインの、阪神をほうふつさせる練習用ユニホームを着用した。

　ＯＢに阪神・小野がおり、もともと創部３年目の軟式野球部用にデザインされたもの。しかし、上下で色の違うユニホームは高野連の規定で認められず公式戦では着用できなかった。幻のユニホームになりかけていたところ、初の甲子園出場を記念し、校長が硬式野球部の練習用に全員分の４７枚をプレゼント。前夜、宿舎に届いた。

　約２時間、ノックや打撃練習で汗を流した松井義弥主将は「かっこいい。プロには憧れがある。全員の一体感も生まれた」と笑顔。練習後には小野が宿舎を訪れ選手を激励したが、奥野監督のユニホーム姿を見て「阪神かと思った」と笑いがこぼれた。