楽天 苦手・ロッテ涌井撃ちで連敗止めた
「楽天4-2ロッテ」(5日、楽天生命パーク宮城)
涌井撃ちで連敗を止めた。楽天打線が今季3試合23イニングでわずか1点、防御率0・39と苦しめられていた右腕を攻略した。前夜は3安打完封負けを喫したが、最下位からの逆襲をあきらめない平石イーグルスは2桁安打で息を吹き返した。
初回が号砲だった。1点の先制を許したが、田中、茂木の1、2番コンビが連打で理想的に好機を演出。1死一、二塁で4番今江が執念を見せた。外角低めのスライダーを、両手からバットを離しながらも右前にはじき返し同点。二回にウィーラーがアーチをかけ、田中が適時打を放ち涌井を叩いた。
七回に1点差に迫られたが流れを渡さなかった。田中が2死走者なしからソロを放って貴重な追加点。「今年一番の完璧な当たりでした」。前日の零敗で消極的になりかけていた打線。平石監督は試合前の円陣で「腹を決めろ」とカツを入れた。青年指揮官の熱い言葉に、アグレッシブさが戻った。3位まで5ゲーム。ピタリと追走していく。