中央学院・大谷散る 練習試合で頭部ケガから3カ月…二刀流に区切り
「第100回全国高校野球選手権・1回戦、済美5-4中央学院」(5日、甲子園球場)
プロ注目の“二刀流”中央学院・大谷拓海投手(3年)の夏が終わった。困難を乗り越え、恩返しを胸に誓った聖地では3打数無安打1打点。「県大会はみんなのおかげで勝てた。甲子園は自分が打って勝ちたかった」と声を詰まらせた。
140キロ中盤の直球が魅力の右腕。打者としても高校通算33本塁打の強打者だが5月の練習試合で打球が右側頭部を直撃。「頭蓋骨骨折」「軽度の外傷性くも膜下出血」「脳挫傷」の診断を受けた。
細心の注意を払いながら復帰プランをこなした。試合出場に関しては両親と相馬幸樹監督(38)を含めた3者面談を何度も行い慎重を期した。西千葉大会4回戦で復帰。そして「4番・右翼手」として甲子園に立った。
「ピッチャーなら僕より速い球を投げる選手は100人以上いる。打者としてやっていこうと思います」。今大会を最後に“二刀流”に区切りを付ける道を選んだ。プロ志望届を提出する予定で、今秋ドラフト会議での指名を待つ。
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大谷 拓海(おおたに・たくみ)2000年7月13日生まれ、18歳。千葉県印西市出身。180センチ、77キロ。右投げ左打ち。小学2年から野球を始め、滝野中では硬式・船橋シニアに所属。中央学院では1年春から右翼手としてベンチに入り同年秋からエース。高校通算33本塁打。