元箕島エース・木村竹志氏始球式 元星稜・堅田球審と友情握手

 「第100回全国高校野球選手権・1回戦、山梨学院大付-高知商」(6日、甲子園球場)

 1979年に春夏連覇を果たし、夏の甲子園第61回大会3回戦で星稜(石川)と延長十八回の激闘を制した箕島(和歌山)の元エース・木村竹志(旧名・石井毅)氏(57)が元球児による「レジェンド始球式」に登板した。現役時代をほうふつさせるアンダーハンドで投げたボールは、見事なノーバウンドで捕手のミットに収まった。

 この試合は星稜の元エースで高校野球審判に携わっている堅田外司昭氏が球審を務め、始球式ではマウンドに2人の姿が並んだ。登板が終わると、がっちりと握手を交わした。

 大役を終えた木村氏は「ちょっと緊張したが、すごくいい気持ちでした」と振り返った。「同級生らから『下で投げろ』とプレッシャーをかけられまして」と苦笑い。甲子園のマウンドに上がるのも、堅田氏と会うのも2010年9月23日に同所で行われた箕島-星稜のOB戦以来といい「光栄ですし、甲子園で投げさせてもらえる喜びを感じながら投げた」と振り返った。

 100年の球史で今なお「最高試合」と称される延長十八回の激闘を「僕の人生の中でもずっとあの試合が残っている。攻撃も守りも最後まで諦めないことを、人生でも実践している途中です」と振り返った。

 前日には星稜の山下智茂名誉監督とも会ったといい「山下さんは、尾藤(公元箕島監督)さんとの出会いがあったから今があると言ってくれた。僕らもそういう歴史をこれからの子供たちに伝えていきたい」とかみしめた。

 木村氏は箕島卒業後は社会人野球の住友金属を経て西武でプレー。現在は地元・和歌山県内で自営業のほか、学童保育のNPO法人や野球普及活動などに従事している。

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