大阪桐蔭・西谷監督「作新さんの粘り。さすがだった」難敵を下して初戦突破
「第100回全国高校野球選手権・1回戦、大阪桐蔭3-1作新学院」(6日、甲子園球場)
春夏連覇を目指す大阪桐蔭が、難敵を下して初戦を突破した。
二回、先頭のプロ注目・根尾昂内野手(3年)が左翼線三塁打で出塁。7番・山田健太内野手(3年)の左犠飛で先制した。その後は相手の継投策に苦しんだが、八回に藤原恭大外野手(3年)の適時打と相手失策で2点を加え、リードを広げた。
初戦の先発を託された柿木蓮投手(3年)は140キロ台中盤の直球を軸に、制球も安定。1失点完投で、勝利の立役者となった。
難敵を下しての初戦突破。西谷浩一監督は「作新さんなんで、簡単に勝てない。強いチームはたくさんいますが作新さんはしぶとさも兼ね備えている。粘りはさすがだなと思いました」と、安どの表情で振り返った。
九回は2点差に迫られ、「全員で勝ち取ろう。勝負だぞ」と伝令を送った。なお、2死一、二塁のピンチだったが「信じて、見守っていました」と、どっしり構えてゲームセットの瞬間を迎えた。
エースの柿木は雪辱を誓った舞台で成長を示した。昨夏3回戦の仙台育英戦(宮城)では逆転サヨナラ負け。九回は同じようにピンチを迎えたが、この日は最後の打者を左飛に仕留めてゲームを終わらせた。西谷監督は「去年の仙台育英戦じゃないが、しっかり投げてくれた。大きな成長を見せてくれた」と、目を細めた。
これで、監督として甲子園で春夏通算50勝に到達。明徳義塾の馬淵史郎監督に並んで歴代5位タイの勝利数となった。「こういうゲームを勝たないと力がつかない。勢いつくと思うので、目標を達成したい」。春夏連覇へ、一歩ずつ前へ進んでいく。