陽岱鋼のいとこ、オリックス・張奕が投手転向後、初登板で148キロ
「ウエスタン、阪神6-2オリックス」(9日、鳴尾浜球場)
オリックスの育成選手・張奕外野手が2軍戦に投手として公式戦初登板を果たした。
五回に登板。先頭の緒方を見逃し三振、続く森越を三ゴロに打ち取るが、長坂には投手強襲の安打を許す。二盗も決められピンチを迎えるが熊谷を二ゴロに仕留め、1イニングを1安打1奪三振の無失点。MAXは148キロを記録するなど上々の投手デビューとなった。
台湾出身の張奕は2016年の育成ドラフト1位で日本経済大からオリックスに入団。巨人・陽岱鋼のいとことして話題になった。
強肩強打の外野手として期待され、今春の1軍オープン戦にも出場したが、その後伸び悩んだ。6月中旬に酒井勉育成コーチの発案で練習後にブルペン投球をしたところ145キロを計測。外野手と投手の二刀流に挑戦することになった。
その後はシート打撃などの登板を経て投手に専念する方針へ変更した。
張奕は「このままではプロ野球選手としての生活が終わってしまうかもしれないと思っていました。肩には自信があります。せっかくもらったチャンスなのでなんとか生かしたい」と意気込みを話していた。
張奕は福岡第一高校時代には投手としてプレーしていた。持ち球はストレートのほか、スライダー、チェンジアップがある。
今後は育成試合での先発も予定されており、快速右腕として支配下登録を目指すことになる。