９日は始発の新幹線に乗り、甲子園へ直行。ちょうど横浜（南神奈川）の試合を観戦することができました。今年の３年生の代は、１年春から見ていた選手たちなんです。あっという間に最後の大会になったなあ、という気がします。エース・板川君は危なげない投球で、守備陣も素晴らしいダブルプレーを見せてくれました。さすが横浜、とうなる試合でした。

　でも、快勝したのに、コアな高校野球ファンの間で「まだあの部分が足りない」などと言われがちなのが横浜というチームなんです。それはやはり、みんなが横浜に求めるレベルが高い証拠なんでしょうね。

　第３試合では、創志学園（岡山）・西君の１６奪三振も目に焼き付けました。２年生と思えない、向かっていく気迫をギンギンに感じました。捕手やベンチを見ながら投げるのではなく、打者と向き合うんだというオーラがあります。盗塁を刺した先輩捕手の藤原君に「よくやった！」とばかりに合図を送るしぐさなど、堂々としていました。

　横浜の試合では２年生左腕・及川君も九回に投げたし、来年のドラフト候補の目玉を１日で２人も見ることができてラッキーです。

　今日は客席の空気を味わいたくて創志学園の一塁側アルプスへ。すると、僕が来たのを待っていたかのようにテレビ朝日系「アメトーーク！」の「高校野球大好き芸人・応援歌」のブラバン演奏が始まったんです。チームも勝ちましたし「勝利の応援歌」と呼ばれるようになるといいですね。

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　渡部建（わたべ・けん）１９７２年９月２３日生まれ、４５歳。東京都八王子市出身。小２で野球を始める。９３年、都立日野高校の同級生だった児嶋一哉に誘われ、お笑いコンビ「アンジャッシュ」結成。