西武・おかわり、6戦連発!18号逆転V弾 王、バースの日本記録に王手!!
「楽天3-7西武」(10日、楽天生命パーク宮城)
球史に名を刻んだ。四回1死一塁。西武・中村は塩見の直球を完璧に捉え、左中間席に運んだ。逆転の18号2ランはパ・リーグ記録に並ぶ6試合連続本塁打。「そんなに厳しいボールじゃなかった。うまく打てた」。コメントにも好調さがにじんだ。
後半戦は20試合で13発。驚異のハイペースで“おかわり”を続ける主砲は、6戦連発にも「特別、何もないというか…」と素っ気ない。球団では土井正博、カブレラに続き3人目。6度の本塁打王に輝くスラッガーが新たな勲章を手にした。
四回は先頭打者の山川が“前祝い弾”を放った。塩見の初球のカーブを左翼席へライナーで運ぶ30号ソロ。両リーグ一番乗りで大台に到達し、逆転の口火となった会心の一撃に「ホームランにはそういう力がある」と手応えを示した。
かつては「おかわり2世」と呼ばれ、中村の打撃フォームをまねた時期もあった26歳は、現時点で本塁打と打点のリーグ2冠に君臨。「しっかり結果を出し続け、4番を守りたい」。新旧の4番コンビのアベック弾が快勝につながった。
今季の楽天戦の勝ち越しを決め、チームは日本ハムとの差を5ゲームに広げた。中村は11日の楽天戦で1972年・王(巨人)、86年・バース(阪神)に並ぶプロ野球記録の7戦連発がかかる。「意識はしない。また打てるようにやるだけ」。再び美しい放物線が描かれれば、また伝説が生まれる。