報徳学園・小園、凄ぇ~トリプル二塁打&驚足全3得点 虎絶賛!福本、イチ級の評価

 「第100回全国高校野球選手権・2回戦、報徳学園3-2聖光学院」(11日、甲子園球場)

 今秋ドラフト1位候補である報徳学園(東兵庫)・小園海斗内野手(3年)が走攻守で存在感を示し、チームを8年ぶりの夏勝利に導いた。大会タイ記録となる3本の二塁打で全3得点に絡むと、走塁や守備でも勝利に貢献した。その躍動ぶりを阪神を含め各球団のスカウト陣が絶賛。超高校級ショートが目標の日本一へ向け、最高のスタートを切った。

 甲子園は小園のものだった。その一挙手一投足に満員のスタンドが沸く。大会タイ記録となる1試合3二塁打。守備、走塁でも高校生離れしたプレーを随所にみせた。「絶対に負けたくない気持ちで臨んだ」。報徳学園として8年ぶりの夏勝利を自らの手で引き寄せた。

 いきなりスピードで観衆の心をわしづかみにした。試合開始直後の初回無死。外角直球を左翼手のやや左側へ打ち返すと、自慢の足で二塁打にした。「打球がちょっとはずんだのでいけると思ったんです」。一塁手前でギアを上げると50メートル5秒8の俊足を飛ばして二塁へ滑り込んだ。

 「オーバーランしているのに一塁へのタイムが3・9秒。そんな選手はいない」。ストップウオッチに視線を落とした阪神・熊野スカウトは驚いた。同スカウトはかつて阪急で世界の盗塁王・福本豊氏とともにプレーし、オリックスではイチローを間近に見てきた。2人の名前を出しつつ、「小園も足を使った1番打者になれる可能性がある」と潜在能力の高さにほれ込んだ。

 自然と握った野球の球が運命の始まりだ。母こずえさん(43)はL・リーグ(現なでしこリーグ)の旭国際バニーズ(現バニーズ京都SC)でプレーした元女子サッカー選手だ。生後間もなくサッカー選手になる夢を託すも「サッカーボールに興味を示さなくて。9カ月からキャッチボールをしていたんです」。母子手帳に書き留めるほど印象に残っている出来事。1歳前には自らの道を決めていたのかもしれない。

 三回には外角高めのスライダーを右中間二塁打。2-2の八回には外角直球を捉えて左中間を破り、二塁へたどり着いた。「真っすぐを待ちながら変化球を打てた」と小園。大会記録に並ぶ1試合3二塁打は、どんな球種にも対応できる技術の高さを証明するものでもあった。

 「一つ三振をしたので次は全打席で打ちたい。目標は全国制覇です」。小園はそう言って前を見据えた。1981年以来となる夏の頂点へ。聖地でまぶしい光を放ち続ける。

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