猛打の高知商 12安打12得点!初戦に続き2桁得点
「第100回全国高校野球選手権・2回戦、高知商12-6慶応」(12日、甲子園球場)
勢いが止まらない。初戦で16安打14得点の高知商(高知)が、今度は12安打12得点。春夏通算37度目の甲子園で同校初の2戦連続2桁得点をマークした。
火付け役は、アルトゥーベ(アストロズ)が憧れの1年生・西村貫輔内野手だ。トレンドの攻撃的2番。初回無死一塁からの強攻策で中堅への先制適時三塁打を放つと、同点の二回1死一、三塁では左翼線に勝ち越し二塁打。3安打3打点2四球の初戦から、7打席連続出塁も決めた。
「速い投手の対策をしている分、しっかり打てた」とニコニコ顔で明かした絶好調男。高知大会では、チームでマシン打撃の球速を160キロに設定。この日に向けた打撃練習では、左腕が12~13メートルの距離から投げ込む速球を打ち返してきた。
ナインのイメトレもバッチリだった。毎日の朝礼で全員がその日すべきことを宣言する。「左投手はみんな得意なので対応していきましょう」と言ったのが西村なら「お立ち台に上がるつもりでやります」と言った藤田昂志郎内野手(3年)は3安打4打点で有言実行を果たした。
80年春に主将として優勝した上田修身監督(56)も、夏は1勝が最高。この日は朝に「オレを超えろよ」とハッパをかけていた。「目標は優勝。打って打って打ちまくりたい」と藤田。イケイケ軍団が猛打で100回目の夏を席巻する。