慶応・生井 12失点降板 高知商・西村との勝負悔やむ
「第100回全国高校野球選手権・2回戦、高知商12-6慶応」(12日、甲子園球場)
交代を告げられ、ベンチでやりきれない表情を浮かべた。慶応(北神奈川)先発の生井惇己投手(3年)は3回1/3を投げ、12失点(自責点5)で降板。立ち上がりから相手打線の勢いを止められず、チームは2回戦で姿を消した。
警戒していた打者との勝負を悔やんだ。高知商(高知)の2番・西村に、初回は先制の適時三塁打、二回には決勝の適時二塁打を許した。「丁寧にいこうとしすぎて怖がってしまった。悔しいです」と唇をかんだ。
直前の第3試合が延長十三回タイブレークにもつれ込む大激戦となり、第4試合の開始時間は午後5時を過ぎていた。「試合に入りにくかった部分があったし、うまく切り替えられなかったのかな」と猛省した。
ブルペンでの好調さを試合で発揮できず、不本意な投球に終わった。それでも10点差をつけられても、仲間が白球に食らいつく様子を目の当たりにし「最後までベンチで笑えてやれて、最高のチームだった」。そう振り返り自身も笑顔で聖地を後にした。