ヤクルト、逆転サヨナラ!川端、殊勲打!G倒で2位浮上
「ヤクルト6-5巨人」(14日、神宮球場)
これが一丸になったツバメ軍団の強さだ。サヨナラ打を放ったヤクルト・川端が、右拳を力強く突き上げてガッツポーズ。ナインにもみくちゃにされたヒーローは、お立ち台で「気持ちいいです」と会心の笑みを浮かべた。
4-5の九回。青木、山田哲の連打などで1死満塁。川端は2ボールから「甘い球を思い切り振ることだけ考えていた」とアダメスの直球を捉え、右中間に運ぶ二塁打。7月21日・中日戦のサヨナラ本塁打以来、今季2度目のサヨナラ打に「ホームランになるとは思ってなかった。抜けてくれと思ってました」とはにかんだ。
4-0の八回にチームは5失点し一時逆転を許した。だがその直後に石井打撃コーチの掛け声のもと「ひっくり返すぞ、となった」と川端。その通りにナインが、束になってサヨナラ勝ちをつかみ取り、「苦しい展開でしたけどひっくり返せて良かった」と納得の笑みを浮かべた。
劇的な勝利を収め、3連勝で2位に浮上。Aクラス争いのライバル巨人、阪神との6連戦初戦に勝ったことも大きい。「この1週間は全部、勝つつもりでやっていきたい」と誓った川端。一気にチームは上昇気流に乗りそうだ。