横浜、激勝16強 V候補対決、サヨナラ危機逃げ切った

 「第100回全国高校野球選手権・2回戦、横浜8-6花咲徳栄」(14日、甲子園球場)

 横浜(南神奈川)は角田康生捕手(3年)の攻守にわたる活躍で、昨夏覇者で史上7校目の連覇を狙った花咲徳栄(北埼玉)を8-6で破った。

 甲子園が、次第に異様な空気に包まれていった。横浜は一時、8-1と大量リードを奪ったが、昨夏王者・花咲徳栄の驚異的な粘りに遭う。九回、2点差に詰め寄られ、なお2死満塁。長打が出ればサヨナラ負けの状況に、今大会最多タイとなる4万5000人の大観衆も、ざわついた。

 「(自分が)一番落ち着こう」。名門で扇の要を担う角田康生捕手(3年)は、冷静だった。九回に2点を失った2年生右腕・黒須大誠投手を「気持ちの問題だ」と必死に鼓舞。フルカウントと追い込まれたが、最後は空振り三振。激戦区・南神奈川で超満員のスタンドを経験しており、「慣れているのかな」と笑ってみせた。

 「(相手の)右バッターはインコースが弱い」と花咲徳栄打線の核となる野村や井上ら右の強打者を執拗な内角攻めで徹底マーク。3投手を懸命に支えると、自らのバットでも、投手陣を援護した。

 同点の四回無死二塁で、左前へ決勝の適時打。「タイミングが取りやすい」と2月から続ける上本(阪神)、種田(元中日など)をほうふつとさせる“がに股打法”がさく裂。打者一巡、一挙6点の猛攻を呼び込んだ。

 平田徹監督(35)の就任(15年8月)以来、初となる3回戦進出。苦しい試合を乗り越え、主将の斉藤大輝内野手(3年)は「チーム力が本当に上がってきている」と胸を張った。次戦は2戦27奪三振の吉田を擁する金足農が相手だ。「簡単にはいかない」と気を引き締めた指揮官。激闘で勢いづいた名門が、大会屈指の好投手に襲いかかる。

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