創志学園・西 ガッツポーズ“封印”され…16強逃し号泣 亡き父の誕生日飾れず

 「第100回全国高校野球選手権・2回戦、下関国際5-4創志学園」(15日、甲子園球場)

 150キロ右腕が泣き崩れた。2点リードの九回に3点を失い逆転負け。あと一歩で16強入りを逃した創志学園(岡山)の2年生エース・西純矢投手は「精神面の弱さが出てしまった」と唇をかんだ。

 打者を打ち取るたびに雄たけびを上げる闘志満々の投球スタイル。しかし、初回に球審から「必要以上にガッツポーズをしないように」と注意を受けた。

 「自分のリズムでピッチングができなかった。気持ちが焦った」

 無四球16奪三振で完封勝ちした初戦・創成館戦とは別人のように制球が乱れた。九回は四球と死球などで無死満塁のピンチを招き、自らの暴投で失点。さらにタイムリーと犠飛で試合をひっくり返された。序盤から相手打線にじっくりと球を見極められ、3安打ながら9四死球で5失点。179球を要し、疲労は限界に達していた。

 この日は、昨年10月に45歳で亡くなった父・雅和さんの誕生日だった。「父は『よく頑張った。また戻ってこい』と言ってくれると思う」と西。来年も聖地のマウンドに立ち、父と大観衆にひと回り成長した姿を披露する。

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