中日・松坂 先輩の貫禄を示す 「横浜高校」包囲網をかいくぐり5勝目
「中日11-5DeNA」(16日、ナゴヤドーム)
中日・松坂大輔投手が6回5安打3失点で、5勝目を飾った。チームはカード勝ち越し、5位のDeNAに0・5差と迫った。
松坂は8月1日以来、中14日での登板。DeNAは横浜高校出身者を4人並べるオーダーを組んできた。一回。2死二塁で打席に迎えたのは、横浜高の後輩、筒香。ヒートアップする雰囲気の中、カウント2-2から138キロの速球で空振り三振に仕留めると、歓声が沸き上がった。
立ち上がりは制球が乱れ、先頭打者の荒波に四球を与え、2番・石川のニゴロの間に走者を二進させていた。だが、先輩の貫禄を示して4番を三振に斬り、落ち着きを取り戻した。
三回にロペス、六回にソトの一発で3点を失ったが、大崩れせず。大量援護にも守られ、102球を投げて白星をつかんだ。
「たくさん点を取ってくれた、野手の方に感謝したいです」。6回で仕事を終えた松坂が感謝したのは、大量援護をしてくれた野手だった。平田の先頭打者アーチで先制。二回にも平田が2点二塁打。三回には1点、四回には4点…。打線は6回まで毎回得点と爆発した。
DeNAは4番の筒香を含め、荒波、石川、倉本の4人の横浜高校出身者をスタメン起用。だが、石川と筒香がそれぞれ1安打を放っただけ。打線がつながらず白星を献上し、借金11となった。
松坂は相手のスタメンを見た際の気持ちを問われ、「そういう話題が出ていたし、もしかしたら多くなるのかなと思っていた」。結果的には先輩の貫禄を示した格好となったが「投げづらいってことはないんですけど…。同じ高校出身ではない選手に投げるのとは、少し気持ちの面で違いはあったのかなと思います。いいほうに出たのか、悪いほうに出たのかは分からないですけど」と、振り返った。