金足農・吉田「絶対に抑えてやる」九回に圧巻の150キロで3者連続三振

9回横浜無死、横浜・万波は空振り三振に倒れる(投手 金足農・吉田、捕手・菊地亮)=甲子園(撮影・山口登)
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 「第100回全国高校野球選手権・3回戦、金足農5-4横浜」(17日、甲子園球場)

 金足農(秋田)がミラクルの逆転劇で23年ぶりの8強進出を果たした。

 快進撃が止まらない。剛腕エース、吉田輝星投手(3年)が名門・横浜(南神奈川)を相手に、3戦連続2桁となる14奪三振の完投勝利。自ら本塁打も放ち、投打で大逆転勝利に貢献した。

 「絶対に抑えないといけない場面は三振を狙いにいきました。絶対に抑えてやるという気持ちでいきました」。甲子園に衝撃を与えたのは九回。1点のリードを奪って上がったマウンド。4番・万波中正外野手(3年)からの打順でギアを上げた剛腕は、このイニングで最速150キロをマーク。164球の熱投、圧巻の3者連続三振で締めくくった。

 バットでも魅せた。2点を追う三回、2死三塁。3番打者として打席に入り、直球をフルスイング。打球はグングン伸び、中堅左への同点2ランとなった。その後、チームは勝ち越されたが、2点を追う八回、高橋(3年)がバックスクリーンへ逆転3ラン。試合をひっくり返した。

 全員が秋田出身の公立校。吉田は「9人の気持ち、勝ちたいという気持ちが強かった。冬場のきつい練習を思い出してそれより楽だなと。自分の力では出せない。みんなの力だと思います」と、仲間に感謝した。

 吉田は初戦の鹿児島実(鹿児島)で157球を投げ、14奪三振。2回戦の大垣日大(岐阜)では154球を投げ、13奪三振の快投を演じた。そして、この日は横浜から3戦連続の2桁14奪三振で、計475球の熱投となった。

 準々決勝では近江(滋賀)と対戦する。

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