金足農・吉田「股関節が痛くて先発辞退しようかと…」試合前練習で自らにゴーサイン
「第100回全国高校野球選手権・準々決勝、金足農3-2近江」(18日、甲子園球場)
金足農(秋田)のエース・吉田輝星投手(3年)が、この試合140球、4試合計615球を投げ、チームを34年ぶりとなる4強に導いた。
この試合も2失点完投、4試合連続2桁となる10奪三振と力を示し、九回裏に斎藤璃玖内野手(3年)が無死満塁から2ランスクイズを決めた。
驚異的な投球を続ける剛腕エース。だが、試合前は「体が100%じゃなかった。朝起きたとき、股関節が痛くて先発辞退しようと思ったほどでした」という。甲子園の室内で行われた練習で、監督に状況を打ち明け「お前の野球人生をここで終わりじゃない」と伝えられた。
登板回避の可能性は十分にあったが、キャッチボールで状態を再確認。「投げたいということを差し引いてもいけると思いました」。冷静に自分と向き合い、ゴーサインを出した。
19日は休養日を挟み、日大三との準決勝を戦う。