オリックス・吉田正20号 球団日本選手でプロ3年目以内20発は藤井康雄以来
「オリックス2-7ソフトバンク」(18日、京セラドーム大阪)
空砲にはなった。それでも、確かな成長は印象づけた。オリックス・吉田正尚外野手が今季20号2ラン。一時同点となった一発はプロ3年目で初めてシーズン20本に乗せたアーチとなった。
持ち味のフルスイングだった。2点を追う四回無死一塁。「ポイントを前に。真っすぐを狙っていきました」。ソフトバンク先発・ミランダが投じた3ボール1ストライクからの直球をガツン。鋭い打球は勢いを失うことなくバックスクリーン右で弾んだ。
球団の日本選手で、プロ3年目以内に20発を放ったのは、藤井康雄(現打撃コーチ)がプロ2年目で記録した88年以来、30年ぶり。「次は30を目指して」。過去2年は腰痛で途中離脱も、今季はここまで全試合出場で規定打席もクリア。4番としてチームを引っ張り続ける。